2013年8月30日金曜日

ウール(ヤクやカシミアなど)の縮絨について


























カシミアやヤクなどの糸で、手芸用に加工をされていない糸は
編み上げた後、風合いを出すための『縮絨』が必須となります。

「縮絨(しゅくじゅう)」とは、簡単に言うとウールをフェルト化させる事ですが
風合いを出すための程度にとどめるように、調節が必要です。
ウールは繊維が絡みやすいうろこ状の表面になっていて、
クリンプ(毛の縮れ)があるため
紡毛糸のように短い繊維を使って仕立てた糸は温度変化や摩擦によってフェルト化します。
その特徴を生かして滑らかでふんわりと毛の吹いた状態にする技術を縮絨といいます。

作品の編み上がりのゲージや、毛の吹き具合をどれくらいにするかで
縮絨の仕方に調整が必要ですが、
参考レシピを以下に掲載いたしますので参考になさって下さい。

紡績をしたままの糸で編んだ場合、作品は10%から20%程度小さくなるつもりで。
また目が詰まりますのでやや甘めのゲージで編むのがオススメです。
まずは小さなスワッチで縮絨のテストを是非してみてください。

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◆参考レシピ◆

1).浸け置きします
洗い桶などにニットが漬かる量のお湯(熱めのお風呂くらいの温度)を入れて
柔軟剤を加えてから約10~15分漬け置きします。
柔軟剤はウェアで大さじ1~2杯程度が目安。


紡糸するときに油を使うため、もし油の匂いが気になるようなら
この手順の前に少量のおしゃれ着洗い用洗剤を入れてお湯の温度と洗剤で
溶け出してくるまで浸け置くのがいいかもしれません。



こちらは一番上の写真のショールを浸け込んでいます






2).揉み洗いをします
浸け置きしたものを軽く揉んだり・押したりしながら
ぐちゃぐちゃと揉み洗いしていきます。
この行程で編み地に毛が吹いたり、目が詰まっていきますので
時々手で軽く絞ってみて、表面感も確認して下さい。
5分から10分程度、確認しながら洗います。


時々軽く絞って、毛の吹き具合(表面感)を確認。



3).すすぎ
水が濁ってきたり、柔軟剤が入りすぎているようならすすぎます。
漬け込んだときのお湯と同じくらいの温度で手押し程度に。


今回は2回すすぎました


4).脱水
作品が伸びてしまわないように気を付けながら脱水します。
タオルに畳んで入れて、ネットに入れるのがオススメ。
15秒~30秒くらい、軽い脱水で。

5).乾燥させます
寸法を見ながら形を整え、平らに干します。
風通しの良いところで陰干しが望ましいです。
また、もっとフェルト化させたい場合は、様子を見ながらタンブラーに入れるのも
ひとつの方法です。

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それでは、ビフォア・アフターです。


















左は機械編み、1本取り7Gを縮絨したもの。まずは縮絨前

















左は上と同じ。縮絨後の毛の吹き具合が分かりますでしょうか、、
























編み地端のアイレットのようになっていた部分が、縮絨をかけると





















ふんわりとした毛が出て詰まっています




















幅をある程度優先して整えました。
幅は58cm→54cm(リブ目を潰さないように自然に整えたため)
長さは162cm→145cm




















まっすぐに整えられていた両端ですが、
編み目の波を生かして、スカラップ風にまとめています。


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いかがでしょうか!
YAK100%の糸、『MEILI』の商品ページでも
編み地スワッチにてご案内しております。
http://item.rakuten.co.jp/studio-f/1122742/

ぜひ参考になさって下さいね。






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